君に伝えたい、たくさんのこと。

これから生まれてくる君へ伝えたいことがたくさんある。

考えることについて。

考えるということについて話すよ。

パパは、自分の頭で考えるっていうことに気が付いたのは二十二歳の時だった。それは、大学を卒業して、はじめて社会人になった時だったんだ。

会社で初めて働いたときに、上司や先輩が、仕事のことについて、あまり教えてくれなくて、自由にやれって言われたんだ。その時は、なんでなにも教えてくれないんだって心の中では思った。けど、その時に初めて気が付いたんだ。自分の頭で考えたことがないってことを。

学校や塾とか習い事って先生が、これをこうやりなさいとか、いつまでにこれを覚えなさいとか、やることを決めてくれる。だから、誰かに何かを与えてもらうってことに慣れすぎていたって、その時に気が付いたんだ。それは行動だけでなくて、考えることも。自分一人で、自分がどのように感じるか、行動したいのかっていうことを考えたことがなかったんだ。誰かが計画してくれたスケジュールの中で、ただなんとなく過ごしてた。

だけど、社会に出ると、与えられることがなくなる。急に自分で考えろって言われる。自分で考えるということをしたことがないから戸惑う。

だから、きみには小さいころから、自分が何が好きか、何で好きなのか、何がしたいのか、自分の気持ちとしっかり向かい合うようにしてほしい。自分の気持ちって自分のことなのに、向き合ってみると意外と難しいと思う。けど、そこを乗り越えると、自分のことがすごくわかって、自分の芯が出来上がる。

一緒に色んなところにいったり、色んな本を読んだりしようね。そして、どんな気持ちか、どんなことを感じたのか、一緒にたくさんお話しようね。

 

 

これから生まれてくるきみへ。

きみにたくさん伝えたいことがある。

 

今までの人生で経験したこと。

嬉しかったこと、楽しかったこと、

嫌だったこと、後悔していること。

 

きみにたくさんのことを伝えたい。

きみはきみの人生を歩んでいってほしい。

 

パパ、ママはいつでもどんなときもきみの味方だから、

人生を思いきり楽しんでください。